モクモクしお学舎

2012.12.28

「しおの学び舎」

今となっては懐かしい木造校舎の板張りの廊下。
自然いっぱいの校庭。
そこにいた生徒達の声が聞こえてきそうなノスタルジックな学び舎。
そんな「しおの学び舎」は三重県尾鷲市にあります。
かつて賑わいのあった黒潮おどる熊野灘という恵まれた海と山に囲まれた漁業と林業で栄えた自然豊かな地域。
しかしながら現在、漁業や林業などの基幹産業の衰退による後継者不足や高齢化などの問題から、かつての賑わいは影をひそめているそうです。
そのような状況の中、尾鷲市はこの地域の活性化を目的に2006年4月に海洋深層水取水施設「みえ尾鷲海洋深層水 アクアステーション」をオープンさせ水深415mから取水される海洋深層水を水産分野はもとより、食品、美容、医療、エネルギー資源、農業、環境保全にと広範囲に利用し、この地域に再び「元気」を取り戻す取り組みを始めました。
この取り組みに三重県内の有志が立ち上がり「地域と一緒に町おこし」を合言葉に廃校となった木造校舎を活用し「塩づくり」をはじめたことから校舎をシンボルに「しお学舎」と名付け、2007年7月16日の海の日に開校しました。

「塩育事業」「地産地塩活動」

また「しお学舎」は旧小学校の校舎という特徴を活かし、人間にとっての「塩」の必要性やそれを取り巻く自然環境の大切さや塩の知識を深める情報発信でもある「塩育事業」の取り組みや、地元はもとより、特に三重県民190万人に向けて「地産地塩活動」を広めていきたいと考えているそうです。減塩が叫ばれている昨今ですが「医食同源」という言葉があるように、日頃の食生活のバランスが一番だと考えているそうです。
そんな「しお学舎」の塩は…
海水を煮詰め、海水に含まれている水分のみを飛ばしていくことで、塩分のみならず海水に含まれているミネラルも残す製法となります。この製法の代表として平釜式(鍋状の浅い釜で煮詰める方法)が多い中、しお学舎は独自の立釜と呼ばれる真空釜にて低温で煮詰めて採れるお塩です。
他にもいくつかの製塩法がある中で、しお学舎はこの地域の自然環境にあったこの製塩法を取り入れました。但し、この製法は水分以外濃縮されるため、海水がきれいであることが大前提と言われています。
それは、取水する海水の近くに大きな工場や大住宅地がないこと、大きな河川が近くにないことなどが条件に挙げられます。
そのため、しお学舎は清浄性の高い熊野灘沖水深415mから取水する海水のみを使用しています。
低温真空釜で沸騰させる
まず海水を煮詰めて濃い塩水(かん水)をつくる作業です。
しお学舎の採かん作業は、空気のない真空の釜でお風呂のお湯程度の温度約40~42℃という低さで煮詰めていき、海水の塩分濃度3.4%を約18~24%まで濃くします。また、真空の釜を活用することで燃焼効率もよく、環境にもやさしい製法です。
さらに煮つめ、結晶化させる
採かん作業で採れた濃い塩水(かん水)をさらに煮詰めていくことで塩の結晶をつくる作業です。
しお学舎では煎ごう作業においても、空気のない真空の釜を利用し、約60℃前後でかん水(濃い塩水)を煮詰めて塩の結晶を作ります。
塩分濃度約26%を超えてくると、塩の結晶が生まれだします。
どの塩分濃度で塩を取りだすかによって、塩の量、味、ミネラルバランスなど大きく変わってきます。
ここが塩づくりにおいて非常に大切なところで、塩のすべてはここで決まってしまうと言っても過言ではありません。
塩を取り出す
煮つめることで結晶化が始まった海水を一晩寝かし、分離機(脱水機)にかけます。
ぐるぐると回すことで、塩とにがりに分けます。
さらさらに
分離した塩を焼釜に入れ、焦げないようにまぜながら火をかけて水分を飛ばします。
焼きがまで仕上げた塩は、さらさらとした状態に仕上がります。
しっとりに仕上げる

常温でゆっくり自然に乾燥させます。
自然乾燥では完全に水分がとれないので、塩の中にミネラルを含んだ水分が残っているしっとりとした状態の塩に仕上がります。
しっかり検査します
出来上がったお塩を、衛生的で湿度調整をおこなっている検査室で、今や塩の検査職人と呼ばれる地元のおばちゃんたちが目を凝らして検査しています。
みなさんの元へお届け
商品が出来上がり、私たちしお学舎の出荷場(元校長室)にて製品の最終チェックをおこない、みなさんのもとにお届けします。

「尾鷲」って?

「これからのしお学舎」
若者と年配が共存できる職場づくり
地元で育った子どもたちが進学で都会にでたとしても、尾鷲に帰ってきたいと思える元気な町と会社にしたいと…。頑張れ「しお学舎」。
おわせ海洋深層水 株式会社モクモクしお学舎
〒519-3922 三重県尾鷲市古江町192 TEL 0597-27-3030 / FAX 0597-27-3077