塩地蔵2

2012.11.18

ソルトマイスター便り

 

先日、塩地蔵を初めて訪れ、塩地蔵巡りをしてみようと思っていた矢先、塩の蔵書がとても多く、ご自身も「塩の道」実際を歩いている方とお話をする機会があり、塩地蔵についてお話をしてみると、東京近郊にはいくつかの塩地蔵があるので一カ所づつ訪ねてみたら面白いのでは…と言われ再び行ってまいりました。
何よりこの方、塩に関する書籍はほぼ読まれているという方で、「塩の道」の話になった時も次から次へと資料を見せてくださるのです。
今後、取材させて頂き、ご登場願おうと思っております。
今回行ってきたのは品川区。驚いたのだがこの2体の塩地蔵は徒歩5分の距離にあることです。諸病に効験があると伝えられ人々の信仰をあつめてきたとされる塩地蔵が何故このような近い距離に存在するのか、今後調べてみたいと思います。                                                                                               

徳蔵寺

JR山手線五反田〜目黒間(外回り渋谷、新宿方面)進行方向、左の車窓からこの徳蔵寺は見えます。    (西五反田3-5-15)
山手線を毎日のように利用している私も、このお寺を知っていただけに、塩地蔵がこのお寺にあると知った時は驚きました。お寺といっても、見た目はとても近代的な建物です。
しかしながら、戦国時代天正年間(1573-1592)に開山というとても歴史のあるお寺です。
こちらの塩地蔵は貞享4年(1687年)に造立されました。
眼病治療に霊験あらたかで、治った人は塩を奉納することになっており、そこから「塩地蔵」の名がついたそうです。
                             
        
                                                                                                                       

安楽寺


徳蔵寺から目黒川を渡ってすぐのところに安楽寺(西五反田5-6-9)があります。

こちらも戦国時代弘治2年(1556年)開山の天台宗のお寺です。

こちらの塩地蔵も良く見ると下半身部分が風化したように溶けて細くなっています。
直接、塩はかけられてはいませんでしたが、その足もとには袋に入った塩がお供えされていました。