有限会社 ソルト・ファーム 代表取締役 小出 史
今回ご紹介するプロフェッショナル・ソルトマイスターは、
(有)ソルト・ファーム代表取締役 小出史さんです。
小出さんは熊本市生まれ。熊本朝日放送に開局と同時に入社し、数々の番組でキャスター・ディレクターとして活躍。仕事が多忙な中で精神的に辛くなった時に出会った天草・通詞島(つうじしま)の天日塩。その美味しさと活力を得た事がきっかけで、熊本市中唐人町に自然海塩の「有限会社ソルト・ファーム」を設立されました。
当時の小出さんの苦悩に風穴を開けたのが、「通詞島の天日塩」
何を食べても味気なくという位の辛い日々に、お母様が「通詞島の天日塩」で焼いてくれたイワシを食べて、こんなに体に染み入るのは何故と驚いたそうです。
人が生きて行く上で欠かせないミネラル豊富な塩。それは、健康な海、健康な大地なしにはあり得ないと体全体で感知されたそうです。
現在は、時に現場で汗を流しながら塩の素晴らしさを広く伝えるべく、日々活動されています。
小出さんの天性の自然な笑顔には、人生の中での苦悩を乗り越えて、立ち上がった人の清々しさとたくましさを感じます。そのバイタリティが、「塩」の世界での素晴らしい活躍に生かされているのではと思います。
「熊本県天草市五和町通詞島(つうじしま)ー塩文化発祥の地とも」
熊本の「イルカに逢える島」として知られる通詞島は、イルカが住んでいる事からもわかるように、プランクトンや魚の豊富で、ミネラル分が豊富な海域の綺麗な海水です。
また、日照時間が長く、程よく風が吹く事で塩作りに適しています。
通詞島は古墳時代の製塩土器が発掘され塩文化発祥の地ともいわれています。
その美しい海水を採取しハウスネットタワーで水分蒸発を繰り返し、塩分濃度を上げてから、結晶ハウス内にて日照にて自然蒸発させる。夏は3~4日、冬は20日ほどで塩の結晶ができ、そこからにがりと水分とに分けてまろやかな塩の味へと仕上げる。
その他、釜炊き塩は海水を平釜に入れ、薪をくべながら約25時間もかけて結晶化して仕上げます。
ソルト・ファームの工場長の福田健二さんにより、四季の気温の変化で微妙に味が
変わる蒸発の具合を職人の舌と技と感覚で維持し続けている。
まさにソルトマイスターの仕事ぶりです。
そんな通詞島でのソルト・ファームの塩づくりの行程は、オリジナルHPに詳しく記載がありますので
ご参照ください。
http://saltfarm.jp/process/index.html
ホームページは画像が多彩で、また、登場人物、お一人お一人に、非常に「味」があるのです。
「塩(えん)は縁を呼ぶ」
小出さん曰く、「みんなに与えられる、人と人とを結ぶ縁。私にとってはそれが”塩”でした」と語られているように、人が生きて行く上で欠かせないミネラルを豊富に含む通詞島の天日塩の良さを一人でも多くの皆さんに知ってもらいたいと思います。
有限会社 ソルト・ファーム
〒860-0028
熊本市中唐人町29 コアマンション1F
tel&fax096-355-4140
製塩所・・・天草市五和町二江650(通詞島内)
http://saltfarm.jp
E-mail:salt-farm@sweet.ocn.ne.jp